Collaboration

□やさしくしないで
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優しくしないで?貴方に優しくされたら…私。 わ…たし!

貴方が、私の事。好きなんじゃ…?と誤解しちゃう。期待…しちゃう。












な・ん・て!巧くん
貴方が 優しくした女の子達が 誤解してるよ!


貴方の彼女は 私なのに!

ニコニコと爽やかに、女の子達に囲まれた彼氏を見て…頭に血が上る。





…分かってる。本当は分かってる。
女の子達が、恋する表情を勝手にしてるだけ──

私が、勝手にそう邪推して 嫉妬してるだけ。




貴方は私一筋。そこは疑っていない。


でも………



あぁ〜もう!
分かってても腹が立つ!



周りの女の子達の気持ちを 気づいていても、ああしているのか…。人の機敏に鋭いはずの貴方が、全く気づいてないのか…。分からない。 けど



巧のバカヤロ──

そう心の中で叫んで、教室から飛び出した。これ以上、見ていられなくて…。



教室を 幾つも駆け抜けた所で、後ろから 何かに羽交い締めされるように…捕らえられた。


……よく見知った体温。匂い。
振り返らなくっても、誰だか 分かる。


『イヤ!離して!離してよ!』



だって!だって!
意固地になってしまった私は、どう素直になればいいか…分からない。



巧くんの愛情は、疑ってないけれど 醜く嫉妬してしまった私を巧くんに見せたくない。
こんなにも、醜く嫉妬させた巧くんにも 腹が立つ!


…そんな私にも腹が立つ。

…やっぱり、私に こんな混乱した思いを抱かせる巧くんに 腹が立つ。



こんなにも グチャグチャ



今は─────
      まだ  無理──…


彼の腕の中。いまだ興奮して涙を滲ませ 暴れてもがく



その時、頬に小さな痛みが走った。

パン



「落ちついて!」

痛くはなかったけれど 初めて…人に手を挙げられたショックに…打たれた頬に手をあて、茫然とする私を


彼は ゆっくりと手を引き歩くと
空き教室の扉を閉め 改めてギュッと 私を抱きしめる。



「…叩いて ごめん。」


そっと叩いた頬に 触れる…綺麗な指先。
ゆっくりとふれ合う 唇。





優しく…しない…で…?



誰にでも、優しく親切な貴方が


私にだけは 時にすがるように
時に 飛び切り甘く優しくするから…



そんな切ない 泣きそうな顔で、優しくされたら……私……私!!






貴方に

 欲情してしまう!
 もう 我慢出来ない!


巧くんを机の上に 押し倒しネクタイを緩めていく──…


ゴクッ
なんて…美味しそうな 鎖骨


嗚呼…セクシーに。
しなやかに 筋肉がついたお腹。


舌を 下へ下へ這わしていき……



ついに
ズボンにまで たどり着いた。



カチャカチャ…




じゃ……いただきます♪








瞳には憂いを 唇には愛を
      身体には 享楽を…



これが私の 愛情表現。






            fin
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