小説

□セブンスヘブン
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その酒場の名は、セブンスヘブンという。
昼間は手製の料理が出され、夜はカクテル等のアルコール飲料が出る。最大の特徴は、看板娘の存在である。

看板娘の名は、ティファ
この店には、ティファの他にクラウド、デンゼル、マリンが同居している。クラウドの仕事は、食料調達。デンゼルとマリンは、ティファとクラウドの子供ではない。預かっている子供だ。ティファの仕事は、バーの切り盛りである。そんな状況が続くなか、一年に一回のイベントがやって来た。

明日は8月11日。
    そう
クラウドの誕生日である

「ね、ティファ」
マリンに名前を呼ばれ、食器を洗っていた手を休め、マリンを見やる。
「どうしたの?」
夕飯のリクエストだろうか。
「クラウドに何プレゼントすれば良いかな?」
「…………」
今考えていた事を言われて、ティファは動きが止まってしまった。
「ティファ?」
「……え、あぁ!ゴメンゴメン!」
本当に何をプレゼントすれば良いのだろう?この前聞いたら『いらない』と言われたし。実際何が欲しいのか分からないし。
「うーん……そうね………」
「………………」
「………………………………」
「ティファ?」
「……うん、クラウドに聞いてみるね?」
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