想像絵本2

ぼくとよげんしょと夏休みの思い出(バージョンA)(完結)
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『ぼくとよげんしょと夏休みの思い出』(バージョンA)

作/新名在理可



Scene.1 よげんしょ

『200X年8の月△の日、□□は○○の地におり立ち、黒いチョウたちのみちびきにしたがい、林をぬけ、沢(さわ)にいたる。
 その沢ぞいに道なき道を登って行くと、やがて根元から水がわき出る一本の木にたどりつく。
 その木をぐるりと半周(はんしゅう)すると、その木の幹(みき)に、大きな“うろ”がある。
 その“うろ”をよく調べることで、□□は宝(たから)をえられるであろう。
 しかし、気をつけなければならない。
 この宝は、この日に□□によって見つけられなくてはならない。
 さもなくば、宝は色あせ、宝の価値(かち)をもたないであろう。』



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