仮面ライダークモハ
□仲間
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車庫にて
クモハライナーの座席で丸くなって眠っているタイガに話しかける
虎時狼
「なあ、タイガ」
タイガ
「……ん、何さ?」
虎時狼
「お前はずっとこの車庫にいたのか?」
タイガ
「まあね」
虎時狼
「ずっと独りきりで?」
タイガ
「まあだいたいはね」
虎時狼
「?」
タイガ
「最初にユキちゃんが気付いて、後は駅長に匿われたって感じだから」
虎時狼
「ああ、成程」
2人はそんなに頻繁には会えないだろう、そもそもタイガはその時発光体だった
望みを[聞く]のではなく[クモハライナーで世界を見たい]という望みを[持った]ことで、存在し続けることが出来たのだろう
……推測だが。
タイガが起き上がり、虎時狼を見据える
タイガ
「キミをずっと待っていたんだ」
虎時狼
「どうして、俺なんだ?」
タイガ
「キミはクモハライナーを、クモハの力を欲しただろう」
虎時狼
「ただそれだけで?」
タイガ
「さあね、ただ言えることはキミは成るべくして成ったんだ、クモハに」
虎時狼
「必然ってか……」