仮面ライダークモハ
□出発
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青年「う……」
青年が目を覚ます、辺りを見回す
彼は、ずらっと対面式に並んだ座席の一部を占領している
青年「電車の中……ああ、これが時の列車か…」
だがこの電車は田舎を一両か二両編成で走る電車のように思える
青年「……そういえば、なんで俺が時の列車に乗っている?俺は」
時の砂漠にいたのに、そう言おうとすると
少女「私が助けたの
私はユキ あなたは?」
青年「俺は門屋た………いや、門屋[虎時狼]だ
ありがとう、助けてくれて」
そう言って虎時狼はチケットをユキに見せる
ユキ「あなたが……
どう致しまして、
これから宜しくねコジロウ」
何故虎時狼が時の列車について知っていたのか
何故ユキは[虎時狼]というワードで納得したのか
答えはチケットにあった
そこには日付は記されず灰色の戦士の絵だけが写っていた
その戦士はあの戦士のplat formの姿と瓜二つだったのだ
そのチケットを見てユキが続ける
ユキ「今[アレ]は手元にないから駅に着くまで待っててね」
虎時狼「ああ、わかった………それより何か食べ物と飲み物ないかな?三日分ぐらいは何も食べてなくて」
ユキ「わかったわ、少し待っててね」
虎時狼「ああ…うん、ありがとう」
ユキはパタパタと車両の隅…冷蔵庫へかけていった
その姿を見て、
――ユキ、か。
虎時狼は何かを思い出したように笑みを浮かべた