仮面ライダークモハ
□出発
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虹色の空
見渡す限りの荒野と砂漠
時空の狭間で青年が一人倒れていた
青年の名は…
青年「…………………」
青年は疲労し意識を失っていた
何日も食事など摂っていなかった
ただ時の砂漠を当ても無く歩き続け、遂に力尽きたのだった
肩まで届く黒髪に
ボロボロの衣服は何故かどこかの学校の制服のように見える
ただそれよりも注目すべきは
青年の右手に一枚のチケットが握られていることだ
このチケットだけが青年を繋ぎ止めていたのだ…
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今彼に近付く音があった
それは時の列車
青年の近くに停車した白黒のカラーリングの列車から
一人の少女が降りてきた
少女「こんな所に人が…」
この瞬間が
かつて
ある目的の為に
全てを投げ出した少女が
これから
ある目的の為に
全てを投げ出す青年と
出会った瞬間だった