仮面ライダークモハ
□世界
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城から遠く離れた位置からぐるりと眺めるように回ったが、どこにも門のような物は見当たらない。
タイガ
「もっと近付こう」
虎時狼
「ああ……、」
ハット=クモハスピーダーが俺の意志を受けて車体を折る
オートパイロットであとは前進するだけでキャッスルに近づける筈だが
突如視界が乱れる。
モニターの不調…ではない
突然の猛吹雪。
ハットのシステムが進行方向を認識出来ずオートパイロットが停止する
そのままクモハライナーは急ブレーキ……変身していないし、メダルを入れている訳でもないからな
それでもユキの意志を受けてクモハライナーは動く筈だが、
ユキ
「なんで遠くからだったら綺麗に晴れてるのに近付こうとしたら吹雪くのかな?」
そうだな。
その疑問は、不信は正しい
虎時狼
「壁だ。[世界]の壁。この吹雪が俺たちを阻むんだ」
ユキ
「吹雪が[世界]の壁………」
虎時狼
「一旦引き返して体制を立て直す。駅長に連絡もしないといけないし、壁を壊すには[クモハ]でないと」
ユキ
「分かった…」