仮面ライダークモハ


□世界
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虎時狼
「むかーし昔或る所に

白虎号と黒狼号という

列車がありました。」


「白虎号はスピードに優れ、

堅固な装甲も備えています」

タイガ
「へー」

「黒狼号は馬力に勝り、

ブレーキ性能も抜群です」

ウォルフ
「ふーん」

「当たり前ですが、この列車はただの

列車ではありません

勿論ただの時間移動だけでも

ありませんでした」

タイガ
「にゃんと!」

「なんと、クモハライナーは

時間の壁だけで無く、」



ユキ
「虎時狼!たいへん!」


慌てながら姫がお戻りになられた




虎時狼
「どうしたよ?」


ユキ
「今ターミナルのホームが人でいっぱいになってて
何があったのか聞いたら列車が一両も出てなくてみんな立ち往生してるって」


虎時狼
「OK、駅長は何て?」


ユキ
「それが人がいっぱいだったから駅長室まで行けなくて……」


虎時狼
「そうか、参ったな……何をどうしたらいいか分からないぞ」


タイガ
「聞いてみたら?電話で」

虎時狼
「電話?」


ユキ
「その手があったか!」


ウォルフ
「その手?猫の手か?」

タイガ
「白虎だけどね」


クモハライナー備え付けの電話で駅長室へ電話をかける

ユキ
「通じるかな?忙しくって出れないかも……

あっもしもし、駅長ですか?、ユキです!

今一体何が起きてるんですか?ダイヤ停止の原因は?」




電話の声
「どぅ〜もぉ〜駅長です

只今、多忙につき電話に出ることが出来ません


Pii――という出発の合図の後にお名前と、ご用件をどうぞ、」



ユキ
「……駄目、忙しくて出れないみたい」


受話器を戻す



虎時狼
「貸してみ」


再び受話器を取り
リダイヤルのボタンを押す



電話の声
「どぅ〜もぉ〜駅長です」

虎時狼
「あっ俺です俺オレ」



「只今、多忙につき電話に出ることが出来ません


Pii――という出発の合図の後にお名前と、ご用件をどうぞ、」


虎時狼
「駄目か」

ユキ
「当たり前でしょ!」



ん?



電話の声
「尚、虎時狼君の場合はターミナルの現在位置から北へ3時間の距離に謎の時空干渉反応がありますので調査に向かって下さい………………Pii」



虎時狼
「え?あ〜…ハイ、了解」




…………え?
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