☆小説(担:桜春)

□我が君はどこだ?
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「う〜ん。ようやく抜け出せたよ。ふぅ〜、やっぱり外は良いなぁ〜v」

ある晴れた日、薔薇十字騎士団(ローゼンクロイツ・オルデン)の首領であるカインは、白いスーツを着て教皇庁(ヴアチカン)・ローマの外れにいた。
「皆、案外あっさり引っ掛かってくれて助かったな〜」


〜今から30分前・“塔”にて〜


「我が君、全員集まりました」

この日の昼間、魔術師≠始め、人形使い≠竍氷の魔女∨レイマン3兄弟などが、カインの部屋に呼び出された。

「やあ、皆。よく集まってくれたね。早速要件を話すよ」

オルデンの主力メンバーが揃っていたため、何が始まるのか、皆、神妙な面持ちで次の言葉を待っている。すると、カインの口から思わぬ一言が飛び出した。

「実は、オルデン全員で“かくれんぼ”をしようと思うんだ♪」
「「「「…は?」」」」
「だから、オルデンメンバー全員参加の“☆大かくれんぼ大会☆”をしようと思ってるんだってば」

戦争でもするのかと思っていたメンバーは、まさか“かくれんぼ”をするとは夢にも思わなかったので、例外なく固まっている。一番始めに戻ったのは、ケンプファーだった。

「わ、我が君。何故、“かくれんぼ”をしようとお思いになったのですか?」

するとはカインは、そっけなく、

「暇だから。あぁそうそう、ルールはね、いたって簡単だよ。【僕のことを皆で見付けて捕まえる】だけだから(笑)」
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