小説4

□王子と商人[
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「ちょ…王子!」


陽が真上にあるというのに、この二人はベッドにもつれこんでいた。


「まだっ…お昼なのに!」
「関係ないよ」
「あります嫌です!明かり消してくださいっ」


枕や毛布を引き寄せては恥ずかしさで顔を隠す綱吉に、雲雀は仕方なく部屋の分厚いカーテンを閉めた。


「これで良い?」
「駄目です」
「何が不満なの」


そう言われても、綱吉はただ恥ずかしいだけのため不満と言うわけではない。
だが雲雀の方はもう既に上着を脱いでいて、今すぐにでも綱吉を食べたいようだ。


「暗いんだから恥ずかしがる事ないじゃない」
「嫌なものは嫌です」
「もう煩いよ。黙って」


雲雀はベッドの上に方膝を付きながら綱吉の唇に接吻け、ゆっくりと舌を絡める。
綱吉は再び雲雀の肩を押して抵抗を試みるが、容易くまた両手を頭上で押さえられた。


「性欲の塊め」





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