過去小説2

□tear of little rabbit†truth
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高校を卒業すると同時に、綱吉はイタリアへ渡った。
その際に守護者全員が自分の意思で綱吉に付いて来たのだが、一人だけ手に負えない人物がいた。
綱吉に害を与えたりはしないから、咎める事は出来ない。だがある事だけは綱吉の意思に従わないから困りものだ。

「クフフ…惰弱な。よく今まで生きてこられましたね」

それは独特の笑い方をするこの男、六道骸である。
綱吉は殺しを極力避けようとするのに対し、この男は相手がマフィアなら片っ端から殺していく。
綱吉は何度も止めるのだが、ことごとく笑顔で言い返される。

「だってこの方達、あなたを殺そうとしたんですよ?身の程知らずは死ねば良いんです」

まるで子供だ。
無邪気な笑顔で、綱吉に害を与える人間だからと殺していく。
それは子供が虫を意味なく殺すのと似ていると綱吉は思う。





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