過去小説2
□看病サセテ
1ページ/8ページ
「……ぶぇっくしょい!!」
休日に限って、風邪をひくなんて。綱吉は、とことん自分はついてないなと思った。
「きたねーぞ、ツナ。もっと可愛くくしゃみしたらどうだ」
「はぁあ?可愛くって意味分かんないよ」
綱吉は鼻をかみながら、銃の手入れをしているリボーンにそう言った。
「移されたらたまんねーからな。オレはママンと出かける」
「風邪引いた息子を一人置いてかよ!」
「こうゆう時こそファミリーに看病でも頼むんだ。じゃーな」
銃を片付け終るなり、リボーンは部屋から出ていく。
綱吉は恨めしげに睨みながら、フラつく足取りで薬を取るべく一階へと下りた。
「あら、ツナ。起きて大丈夫なの」
キッチンへ行くと、ビアンキが最初に気付いて声を掛けた。
「心配すんなビアンキ。ただの風邪だ」
「なんでお前が答えんだよ…」