過去小説2

□separate†五日目
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二時間ほどで、報告書は完成し、二人はすぐに下山の準備をして家を出た。

「…!」
「ヒバリさん、どうかしましたか?」
「…誰か、見てた」
「え!気付かなかった…」
「まあ…ただの草食動物みたいだけど」

雲雀の言う草食動物とは、綱吉を監視している村人の事である。
気にはなったが、先を急いでるためにその場から離れ、二人は山を下りた。



山を下りてすぐに、里の異変に二人は気が付いた。
山を下りている時から血の臭いには気付き、まさかとは思っていたがどうやら被害が出たようだ。
聞くところによると、被害者は三人で首を噛み千切られていたらしい。これで被害者は12人。全て同じ手口で殺され、違うと言えば今回は村でも里でも死体から血が抜かれてるかどうかくらいだ。

「…6人ずつ…嫌な数字。アンチクリスチャンなんですかね」
「じゃあ次の被害者も同時に6人出るかもね」





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