過去小説2
□温もり
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「飲んで気に入ったから君にも買ってきたの」
「ヒバリさんがこれ買ってまで飲むんですか!?」
「悪いの」
「ひっ…以外だっただけです…」
トンファーを喉元に添えられ、綱吉は慌てて首を横に振った。
「君さ、僕の一言一句にいちいち脅えていて疲れないの」
「え、ちょ…てか、何で布団の中に入ってんですか」
「暖めてあげようと思ってね」
「間に合ってますッ」
だが綱吉の抵抗は虚しく、気付けば雲雀の腕の中だった。
綱吉はおしるこを溢れないように、腕を伸ばしてベッドの下に置く。
「あのー…ヒバリさん、ホントに何で来たんですか?」
「教えない」
そう言って雲雀は綱吉を抱き締めたままベッドに寝転がる。
綱吉はされるかがままだ。
「ヒバリさん…?」
「おやすみ」