小説4

□サンタさんがやって来た
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「やあ」
「のわぁああっ!!」

綱吉は驚きのあまり尻餅をついた。
何故なら、振り返るとそこにはサンタクロースの格好をした男がいるからだ。窓に片足をかけた状態で。

「メリークリスマス。はいプレゼント」
「ちょ、待てっ」
「どうしたの?」

サンタは上がり込むなり普通に白い袋の中からラッピングされた箱を取り出して渡してくる。
そのサンタの出で立ちは、サングラスをかけ豪華なファー付きの光沢のある赤いジャケットにベルトには細かい細工がしており、デザイン上ワニの皮も用いられている。ワインカラーの革パンツには動きやすそうな黒のロングブーツだ。しかし帽子は百円均一にもありそうな質であるが、それらによってスレンダーな体型が分かる。そしてどう見ても取って付けたような白髭と白髪だ。

「色々突っ込みどころありすぎだよアンタッ」
「…どこが?」
「第一若すぎッ!!」

そう、喋り方からも気付いたかもしれないが、このサンタはどう見ても若い。
もしかしたら自分と対して変わらないかもしれないくらいだ。

「当たり前じゃない。麋四匹も操縦して配達なんて老人が出来るわけないでしょ」
「服もおかしい!」


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