過去小説1

□先生はヒバリさん
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うちの数学教諭は恐い。



「雲雀先生、ここが分からないんですけど…」
「小学校からやり直しなよ」
「恭也先生!この問題解けました」
「気安く名前呼ばないでよ。はい、間違い。こんな簡単なのも解けないの」


なんでこの人教師になったんだろう。
いや、その前になんでなれたんだろう。
確かに教えるのはすごく上手だけど、それ以外はまるで何もしてくれない。

それなのに生徒には人気が高い。
確かに頭良いしかっこいいし強いから、女の子が騒ぐのも分かる。

でも、何で…何でオレだけ放課後居残りで補習なんだよ!?
他にもテスト悪い奴いたじゃん…


「遅かったね。沢田綱吉」
「すみません…」
「まあいいけど。そこ、掛けなよ。プリント取って来るから」
教官室にひとつ使われていない机がある。
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