空色の冒険
□第二章
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「えっと・・・ここどこ?」
「地図によるとロマリア」
「そんな地図どこで手に入れたのよ」
「いざないの洞窟で」
「私聞いてないけど」
「だってアミーは爆発に怒ってさっさと行っちゃったし」
「だって封鎖を解くのが爆発だと思わないじゃない!!」
「アミーみんな見てるから・・・」
周りを見ると大人たちがこっちを見てクスクス笑ってる。
「な〜んかさ〜子供のケンカ見て笑ってるって言うより田舎者を見て笑ってるって感じがする〜」
ソモエに同感。カワイイってよりも嘲ってるって感じ。
「ムカつく」
「とりあえずロマリア王に会いに行こう」
勇者たる者各国の王に面会すべし。大臣の言葉だ。
「よくきた英雄オルテガの息子よ!!名はなんと言う?」
「ショウと申します」
「勇者ショウよ!!そして仲間達よ!!世界の平和は貴方方にかかっている!!一刻も早く魔王を倒し━━━」
「陛下!!」
「なんじゃせっかくかっこよく決めておったのに・・・」
「勇者一行と名乗る者たちが表に!!陛下にご挨拶願いたいと!!」
「なんじゃと!?」
どういうことだ?俺は3人と顔を見合わせた。3人とも困惑しているみたいだ。
「う〜む・・・ショウよ、そなたの父は本当に英雄オルテガなのじゃな?」
「間違いありません」
「うぅ〜む・・・仕方ない、その者達を通せ。この目で確かめよう」
「ねぇどういうこと?」
アミーが小声で聞いてきた。
「わからない。勝手に勇者を名乗ってるだけなのかな?」
「勇者を名乗っていいのはショウだけよ?ショウのフリをしてるってこと?」
「そ〜とも限らないんじゃない?自分が勇者だと思ってるヤツはたくさんいるだろうし〜?大体勇者の基準ってなんだろうね〜?」
「陛下!!連れて参りました!!」
「うむ、通せ」
扉から入って来たのは金髪の戦士風の男と髪を二つに結わいた武道着を着た女の子と水色の髪を腰まで伸ばした教会の服を着ている女と頭にターバンを巻いた男だった。
「ご機嫌麗しゅう陛下。勇者アロウただ今参上致しました」