空色の冒険
□第一章
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「起きなさい・・・起きなさいショウ・・・」
あぁ・・・これで起こされるの5回目だ・・・そろそろくる・・・
ガコッッ!!!
「あらおはようショウ」
「おはよう母さん。今年になって俺のベット壊したの何回目か知ってる?」
「あら、母さんまた壊しちゃった?でももう必要ないでしょ?今日あなたは今日旅立つんだから」
「まぁそうなんだけど・・・」
俺は今日16になった。俺は子供の頃から16になったら旅に出ることになっている。理由は父さんだ。父さんは英雄オルテガ。10年以上前に魔王討伐の旅に出て火山に落ちて死んだって言われている。だから子供の俺が後を継いで俺が魔王を倒しに行く。なにか間違ってるなんて思ったことない。父さんの意志を継いで俺が魔王を倒すんだ!
「早く着替えて王様に会いに行ってきなさい。そしたら一旦家に帰ってくるのよ?」
「わかってるって」
「よく来た!英雄オルテガの息子よ!そなたの父の意志を継ぎ、魔王討伐に出ると言うそなたの願いしかと聞き請けた!」
王様だってわかってるくせに、なんでこんな儀式みたいなことをするんだ?父さんの時もそうだったのかな?魔王を倒せば王様だって楽になるよな・・・
「しかし一人で旅立つのはオルテガの不幸を繰り返すかも知れん・・・」
「それなら大丈夫です陛下。もう旅の仲間ならおります」
「なんと!もうおるのか!ならば心配いらん。さあ行け!勇者ショウよ!」
仲間・・・って言うか友達だよな。多分もう家の前にいる。幼なじみの仲良し4人。なんて、ガキ臭いか。
「あ!お帰りなさいショウ!」
「ただいま」
この青髪の子はミウ。多分アリアハン1かわいいと思う。なんか賢者ってのになったらしい。いっぱい勉強したって言ってた。
「えっとね、ショウ・・・この格好どうかな?」
ミウはくるっと回って旅装束を見せた。
「ああ。似合うと思うよ」
「ホント!?ねぇ!聞いた?アミー!」
「よかったじゃない」
このピンクのポニーテールは商人のアミー。アリアハンの武器屋の娘だ。
「ねぇ。ソモエがまだなんだけど」
アミーが怒ったように言った。
「また寝てるんじゃないか?」
「家行ってみる?」
「いやよ。めんどくさい」
「めんどくさいなんてさみしいな〜」
「ソモエ!」